イシをおく

ポツリポツリ

全休をフル活用

昨日、授業が一区切りついたので、今日と明日は実技の授業がありません!

今日は午後の授業も無かったので、全休でした。

 

せっかく晴れているし、前々から行きたいと思っていたサントリー美術館の展覧会に行ってきました。

 

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サントリー芸術財団50周年
nendo × Suntory Museum of Art
information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美

 

日本の伝統工芸や美術品を感覚と思考、2つのアプローチの仕方で鑑賞するという、新しい展示でした。

同じ展示を二度回るんです。

inspirationとinformationのコースに分かれていて、二度回ることでより楽しめる展示になっていました。

inspirationのコースは、通路の壁にある小さな小窓から順番に作品をのぞいていきます。

informationのコースは作品とともに、その製作背景や意図などが詳しく図とともに解説されています。

 

初めはなにも情報が無い状態でinspirationのコースをまわり、次にinformationのコースをまわりました。

ハッとさせられたり、なるほど〜と思うことがたくさんありました。面白かったです。

 

 

 

 

建築などもそうですけど、無駄を省いて無機質に、スタイリッシュに、便利にと、機能を重視する風潮がありますが、それだけではないと気づかされました。

工芸品などに惹かれるのは、そういうものに反した魅力が詰まっているからなのかなあと、勝手に思っています。

 

今回の展示の中で一番印象的だったのは、薩摩切子の作品でした。切子をちゃんと見たことがなかったのですが、本当に綺麗で。

そこにはいくつものカット面によって生まれる模様が刻まれていました。

 

 

ものを生み出す過程は複雑で、思い通りに出来上がることは滅多にありません。一度も迷わずうまくいったのなら、それは大抵よいものではなかったり...

そういった過程の中でうまれた偶然が生み出す美しさは、決して意図して生まれるものではありません。

思い通りにいかないことが、良かったりもする(と思っています)。

 

 

今回の展示では、ただ何かをみて美しいと思ったり、不安になったり、勘繰ったり、感覚をたよりにものをただ純粋にみていくことの難しさも感じました。

まっさらの人間ではないですから、徐々に新鮮な感覚は失われていくと思うし、何かを経験するということはそれと引き換えに新鮮さを失うことでもあると。

 

長々と綴っていますが、ちょっと私の悩んでいる部分でもありまして、思うことがたくさんありました!とてもよい展覧会でした〜!

 

 

そして帰りにはミッドタウンタワーのデザインHUBで行われている紙わざ大賞展を見に行きました!こちらも良かったです!

 

歴代の受賞作品が何点も並んでおり、どれも精巧に作られており、見てて飽きませんでした!

 

近くに寄った際にはぜひいってみてください。

サントリー美術館のほうは6/2までと、残り約1週間です。

 

どちらの展覧会も美術やデザインに興味がなくても、楽しめる展示だと思うので、行ってみるとステキな体験ができると思います。